「冬の夜、外の犬小屋で寝ている犬が寒くないか心配」
「犬小屋に毛布を入れるだけで足りるの?」
外飼いの犬の寒さ対策は、毛布を足すより先に小屋の置き場所と、床や入口から入る冷えを見直すのが近道です。小屋の置き場所を変えるだけなら、今夜からでもできます。
この記事で分かること
✓ 犬小屋の置き場所と、床や入口から入る冷えを減らすコツ
✓ 老犬や子犬の冬の過ごし方と、とても寒い夜にできること
✓ 寒さ対策で犬小屋を買い替える時の選び方
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最終更新日:2026年11月4日
記事の読了時間:約10分
犬小屋でまず見直したい
寒さ対策3つ
外飼いの犬にも寒さ対策は必要?
ポイント:外で暮らす犬にも冬の寒さ対策は必要です。環境省のガイドラインにも、犬にとって快適な居場所を選び、暑さや寒さへの対策をするよう書かれています。
寒さへの強さは、体の大きさや毛の量によって違います。年齢でも変わり、子犬や老犬は寒さに弱いといわれます。米国獣医師会(AVMA)によると、毛の短い犬や、足が短くておなかが雪の積もった地面にふれがちな犬も冷えやすいそうです。
家の中に入れられない時は、風をさえぎる暖かくてしっかりした小屋を用意するよう、米国獣医師会が呼びかけています。
出典:環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」、ヒルズ、米国獣医師会(AVMA)
冬に合った犬小屋の置き場所
ポイント:犬小屋は冷たい風を受けにくく、昼間に日が当たる場所に置きましょう。遠くへ動かせない時は、屋根の下や玄関先へ寄せてみてください。
まずは小屋の入口の向きを見てみましょう。置き場所で見直したいのは次の3つです。
冬の置き場所で見直したいこと
- ● 冬に風が吹いてくる方に入口を向けない
- ● 脚付きの台やブロックの上に置いて、床を地面から浮かせる
- ● 夏と冬で置き場所を変えてもよい(冬は昼間に日が当たる場所へ)
床を地面から浮かせると、地面の冷たさが床に伝わりにくくなります。床に敷くものは次の章にまとめました。
犬小屋でできる寒さ対策
ポイント:小屋の中を暖かくするには、まず床からの冷えと入口からの風を減らしましょう。そのうえで乾いた厚めの敷物を入れ、ぬれたり冷たくなったりしたら取り替えてください。
📐 犬小屋で寒さ対策をする場所
床から伝わる冷えを減らす
冷たい床にじかに寝ると、体が冷えやすくなります。小屋の床にすのこを置くと、床と寝床の間にすき間ができて、冷たさが伝わりにくくなります。すのこの代わりに断熱マットを敷いてもよいでしょう。
家にあるものを使うなら、床に段ボールを敷いてその上に毛布を重ねる方法もあります。段ボールはぬれると冷たくなるので、湿っていたら新しいものに替えてあげてください。
小屋の中に敷くもの
乾いた毛布や敷物を厚めに入れてあげると、寝床が暖かくなります。毛布が雨や雪でぬれたり冷たくなったりしたら、乾いたものに取り替えましょう。
毛布をかじったり小屋の外へ出したりする子もいます。そんな子には布を入れすぎず、かじった跡がある毛布は取り除いてあげてください。
マットを敷く時に確かめること
- ● 説明書や販売ページに、屋外で使えると書かれているか
- ● 「室内用」と書かれたものは犬小屋に入れない
小屋のまわりを囲って風をさえぎる
小屋の壁と屋根を段ボールや断熱シートで覆うと、冷たい風が当たりにくくなります。入口にのれんのような風よけを付けると、風が中まで吹きこみにくくなります。
囲う時は空気が通るすき間を必ず残してください。
すき間なく覆ってしまうと、中が蒸れたり空気が入れかわらなくなったりします。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」にも、飼う場所では日当たりや風通しを確保し、適切な温度や湿度を保つよう書かれています。
ヒーターや湯たんぽを外で使う前に
ペット用ヒーターには室内用と書かれたものがあります。たとえばペティオの丸型電気ヒーター セミハードの販売ページには、「本品は室内用です。屋外では使用しないでください。」と書かれています。外に置く前に、説明書で使える場所を確かめてみてください。
電気のコードを外に出すと、雨にぬれたりかじられたりするおそれもあります。米国獣医師会は、ペット用の電気マットでもやけどをすることがあるので、気をつけて使うよう呼びかけています。湯たんぽは時間がたつと冷めていくので、朝まで暖かさが続くわけではありません。
出典:販売店の商品ページ(ペティオ 丸型電気ヒーター セミハード)、米国獣医師会(AVMA)
💡 湯たんぽの種類や選び方は、こちらの記事をどうぞ → 犬用湯たんぽおすすめ6選!人間用との違いと安全な使い方
寒い夜は玄関に入れるのも一つの方法
ポイント:老犬や子犬など寒さに弱い犬なら、冷え込む夜は玄関の中で寝かせてもよいでしょう。毎晩でなくてもかまいません。
家に入れられない時は、小屋を軒下に寄せたりまわりを囲ったりする方法があります。
老犬や子犬の場合
老犬や子犬には、敷物をもう1枚足して寝床を厚めにしてあげましょう。昼間も寒い日は玄関で過ごす時間を増やす手もあります。
様子が気になる時は、動物病院に相談しましょう。
雪の日やとても寒い夜は
雪が積もった日は、次の3つをしておきましょう。
雪の日にしておきたいこと
- ● 小屋の屋根と入口の雪を払う
- ● ぬれた体はタオルでふいて乾かす
- ● 敷物がぬれていたら乾いたものに替える
とても冷える夜は玄関に入れることも考えてみてください。
💡 家の中で寝かせる日の寝床づくりは、こちらの記事にまとめています → 愛犬が寝る時の寒さ対策グッズおすすめ6選!ケージ内や留守番でも安全なのは?
寒さ対策で犬小屋を買い替えるなら
ポイント:今の小屋が小さすぎたり、傷んですきま風が入ったりする時は、買い替えも考えてみましょう。犬の体に合う大きさの小屋を選ぶと、床や入口の寒さ対策もしやすくなります。
犬小屋を選ぶ時に見るところ
- ● 大きさなら、メーカーが書いている対象の犬(アイリスオーヤマは体高、リッチェルは体重)と入口の大きさを見る
- ● 体高は、犬が立った時に地面から肩のいちばん高い所まで測った高さ
- ● 置きたい場所に入るかは、外寸で確かめる
- ● お手入れのしやすさなら、リッチェルのペットハウスDXは「水洗いできてお手入れ簡単」と書かれている
- ● 屋根の丈夫さなら、リッチェルの木製犬舎は「砂付きルーフィングを採用した丈夫な屋根」と書かれている
出典:環境省「犬猫の大きさと流通しているケージに関する調査結果」
📊 おすすめの犬小屋4つの比較
アイリスオーヤマ ボブハウス M/L
向いている犬
- ● 体高約28cmまでの小型犬(M)か、体高約50cmまでの中型犬(L)
メーカーが「プラスチック製の屋外用犬舎です。」と書いている犬小屋です。素材はポリプロピレンで、通気窓が3か所に付いています。
底のパネルには砂を入れられます。量の目安は公園の砂でMが約7.2kg、Lが約8.6kgです。大きさはMが約54.5×74×72cm、Lが約66×80×80cmあります。
気をつけること
- ● 入口はMが約25×45cm、Lが約29×50cmです。体高だけでなく、愛犬が入口を通りやすいかも確かめてみてください。
\ 体高約50cmまでの中型犬に合うL /
アイリスオーヤマ ボブハウス 950/1200
向いている犬
- ● 体高約50cmまでの中型犬(950)か、体高約70cmまでの大型犬(1200)
こちらもポリプロピレン製で、メーカーは「プラスチック製の屋外用犬舎です。中に砂が入れられます。」と書いています。
950はLと同じ体高約50cmまでの中型犬向けで、入口は約33×57cmとLより大きめです。大きさは950が約95×74.5×80cm、1200が約114×80×94cmあります。
気をつけること
- ● 1200は幅が約114cmあるので、置く場所の広さを先に測っておくと安心です。
\ 体高約70cmまでの大型犬に合う1200 /
リッチェル ペットハウス DX
向いている犬
- ● 体重目安15kg以下(DX-490)か、20kg以下(DX-580)の超小型犬から中型犬
リッチェルは「通気性と断熱性を考慮した快適設計のハウス。」と書いています。素材はポリプロピレンで、「プラスチック製なので、水洗いできてお手入れ簡単です。」とのことです。リッチェル楽天市場店の商品仕様には、「屋内・屋外:屋外」と書かれています。
DX-490は外寸58×74×75cmで、入口は26×45cmです。DX-580は外寸69.5×84×87cmで、入口は30×50cmです。DX-580にはブラシなどをつりさげられるフックが付いています。
気をつけること
- ● 重さはDX-490が5.3kg、DX-580が7.6kgです。季節で置き場所を変える時は、持ち上げて運べるかも考えておきましょう。
\ 水洗いできるDX-490(体重目安15kg以下) /
リッチェル 木製犬舎
向いている犬
- ● 体重目安20kg以下(830)か、40kg以下(940)の犬
同じリッチェルでも、こちらは「耐久性、防水性に優れた天然木の快適ハウス。」と紹介されています。屋根については「砂付きルーフィングを採用した丈夫な屋根です。」とあります。リッチェル楽天市場店の商品仕様にも、「屋内・屋外:屋外」と書かれています。
木の部分は天然木で、脚部のカバーはポリエチレンです。屋根の表面には砂(砕砂)とアスファルトが使われています。830は本体83×101×82.5cmで、入口は33×42cmです。940は本体94.5×112×100cmで、入口は38×55cmです。
気をつけること
- ● 重さは830が16.8kg、940が21.6kgあります。置く場所を先に決めておくと、あとで動かす手間が少なくてすみます。
\ 天然木の830(体重目安20kg以下) /
よくある質問
Q:犬は何度まで外で大丈夫?
A:「何度までなら大丈夫」という一つの数字は決められません。体の大きさや毛の量のほか、年齢によっても寒さへの強さは違います。同じ気温でも、風や雪があるともっと寒くなります。冷え込みが厳しい夜は、玄関に入れることも考えてみてください。
Q:犬が毛布をかじったり小屋の外に出したりする時は?
A:布を入れすぎないようにして、かじりにくい敷物にしてみてください。かじった跡がある毛布は取り除いてあげましょう。
Q:雨や雪でぬれたまま小屋に入る時は?
A:小屋に入る前に、タオルで体をふいて乾かしてあげましょう。敷物がぬれていたら、乾いたものに替えてください。
Q:水入れの水が凍る時はどうする?
A:朝と夕方など1日に何度か水入れを見て、凍っていたら新しい水に替えてあげてください。環境省の基準にも、犬の種類や成長に合わせて、えさと水を適切に与えるよう書かれています。
Q:犬小屋に電気毛布やホットカーペットを入れてもいい?
A:説明書に屋外で使えると書かれていないものは、犬小屋に入れないでください。コードをかじってしまう心配もあります。電気を使わずに暖かくしたい時は、乾いた毛布を厚めに入れて、ぬれたら替えてあげましょう。
Q:柴犬は寒さに強いから大丈夫?
A:米国獣医師会によると、毛の厚い犬は比較的寒さに強いものの、寒さの心配がまったくないわけではありません。柴犬でも、年齢やその日の風と雪の具合を見て、小屋の対策をしてあげてください。環境省の資料によると、柴犬の体高は国際畜犬連盟などの値をもとにした平均で約38cmです。小屋を買い替える時は、愛犬の体高を測って比較表と見比べてみてください。
まとめ
外飼いの犬の寒さ対策は、次の順に見直すと進めやすくなります。
寒さ対策の順番
- 1風が当たりにくく日が当たる場所に小屋を置く
- 2床からの冷えと入口からの風を減らし、乾いた毛布を厚めに入れる
- 3とても寒い夜は玄関に入れることも考える
対策をしたあとも、寒い夜は犬の様子を見てあげてください。今の小屋が小さい時や傷んですきま風が入る時は、犬小屋4つの比較もどうぞ。
犬小屋でまず見直したい
寒さ対策3つ
様子がいつもと違う時は、動物病院に相談しましょう。
- 出典:環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(平成22年2月)
- 出典:環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」
- 出典:環境省「犬猫の大きさと流通しているケージに関する調査結果」
- 出典:ヒルズ(犬が冬に屋外で過ごすための寒さ対策のページ)
- 出典:米国獣医師会(AVMA)「Cold weather animal safety」
- 出典:販売店の商品ページ「ペティオ 丸型電気ヒーター セミハード」
- 出典:アイリスオーヤマ「ボブハウス M/L」、同「ボブハウス 950/1200」
- 出典:リッチェル楽天市場店「ペットハウス DX-490」、同「DX-580」、同「木製犬舎 830」、同「木製犬舎 940」
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