「ハムスターがいる部屋の電気は、夜に消したほうがいいのかな」
この記事では、海外の飼育の指針や研究、獣医師が監修した資料をもとに、夜に電気を消す理由、暗闇での見え方、電気をつけたり消したりする時の注意点、夜に様子を見たい時の工夫をまとめました。
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最終更新日:2026年10月28日
記事の読了時間:約8分
ハムスターは夜に活動する動物です。電気を消す時間は毎日そろえましょう。研究施設の飼育基準では、昼12時間、夜12時間が目安です。夜中に何度も電気をつけたり消したりして、ケージを照らすのは避けます。昼はカーテンを開けて明るくし、ケージに直射日光は当てないようにします。
夜に様子を見たい時はペットカメラ、自分が歩く時は足元灯を使うと、ケージを照らさずに済みます。冬の夜は部屋が冷えやすいので、寒さ対策はエアコンやヒーターで行いましょう。
迷ったら、この5つから選んでください
ハムスターがいる部屋は夜に電気を消すべき?真っ暗で大丈夫な理由
📝 この記事の目次
ハムスターは夜に活動する動物なので真っ暗で大丈夫
MSD獣医マニュアルでは、ハムスターは夜行性で、ふつうは夜に起きて昼に眠ると説明されています。RSPCAによると、野生のハムスターが活動するのは主に夕方から夜です。
人には真っ暗に感じる夜も、ハムスターにとっては活動を始める時間です。「暗いとかわいそう」と心配しなくても大丈夫です。
RSPCAは、毎晩だいたい同じ時間に電気が消えるようにして、明かりがつく時間がばらばらにならないようにすすめています。遅い時間まで電気がついている部屋も避けるように書いています。
夜は電気を消して、消す時間を毎日そろえましょう。
夜の明かりの影響については、研究もあります。米オハイオ州立大学のグループは、シベリアンハムスター(ジャンガリアンハムスターと同じ種)のメスを、夜も弱い明かりがついた部屋で4週間飼う実験をしました。その結果、うつに似た行動が増えたと報告しています。夜を暗い状態に戻すと、この変化は元に戻ったとされています。
ただし、これは研究室での実験です。家で飼っているハムスターの健康にどのくらい影響するかまでは、わかっていません。今まで夜も電気をつけていた場合も、今日から夜を暗くしていきましょう。
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「電気は消したいけれど、夜に動いている様子も見たい」という時は、暗視機能のあるペットカメラが便利です。部屋を暗くしたまま、スマホでケージの様子を確かめられます。
\ 部屋を暗くしたまま、スマホで様子を見られる /
ハムスターは暗闇で見える?目の見え方と赤い光の影響
獣医師が書いたPetMDの記事によると、ハムスターの視力は昼に活動する動物に比べて弱く、細かい形やほとんどの色は見分けられないとされています。夜行性ですが、真っ暗な中でよく見えているわけでもありません。
暗い部屋では、目よりもにおいや音、ひげを手がかりにして動いていると考えられています。目でよく見えなくても、においや音、ひげで周りを確かめながら動けるので、夜に部屋を暗くしても、明かりをつけてあげる必要はありません。
夜に様子を見るため、赤いライトを使う人もいます。「赤い光ならハムスターには見えない」と言われることもあります。ただ、同じネズミの仲間のラットでは、赤い光の下でも模様を見分けられたという研究があり、赤い光がまったく見えないとは言い切れません。
オハイオ州立大学の研究では、夜に弱い赤、白、青の明かりをつけた場合を比べると、白や青より赤のほうが影響は小さいという結果でした。それでも、一番よかったのは真っ暗な部屋でした。
夜の明かりは人が歩くためだけに使い、ケージには当てないようにしましょう。
夜に電気をつけたり消したりしても大丈夫?
夜に何度も電気をつけたり消したりして、ケージを照らすのは避けましょう。
英国の研究施設向けの飼育基準(NC3Rs)では、ハムスターを昼12時間、夜12時間の明暗の繰り返しで飼えるとされています。そのうえで、暗い時間に誤って光を当てないよう注意することを求めています。
家庭では、時刻よりも、毎日そろえることが大切です。たとえば夜8時に消して朝8時に明るくすると、12時間ずつになります。夜遅くまで部屋を使う家庭は、下の「ケージのまわりを暗くする工夫」も参考にしてください。
暗くしている間は、ケージに光を当てないようにしましょう。
夜中にどうしても電気をつける時は、できるだけ早く消し、ケージに光が直接当たらないようにします。部屋の電気を何度もつけたり消したりする代わりに、足元灯で人が歩く所だけを照らせば、ケージを明るくせずに済みます。
夜遅くまで電気をつける部屋でケージのまわりを暗くする工夫
仕事や家族の生活時間の都合で、夜遅くまで部屋の電気をつける日もあるでしょう。その時は、ケージを照明の真下から離したり、家具の陰になる場所に置いたりすると、ケージのまわりを暗くしやすくなります。部屋全体の電気を消せない時は、スタンドライトで手元だけを照らす方法もあります。
ケージに布をかけて暗くする方法もあります。ただ、全体をすき間なく覆うと空気がこもり、夏は中が暑くなることがあります。布をかける時は、空気が通るすき間を残し、温度計で室温を確かめましょう。
ケージは照明の真下を避け、光が直接当たらない場所に置きます
電気を消したあとの不安はどうする?夜の明かりと音と寒さの対策
夜中のトイレや移動には足元だけを照らすセンサーライトが便利
家族が夜中にトイレなどで起きるたびに部屋の電気をつけると、ケージのまわりまで明るくなってしまいます。そんな時は、人が通った時だけつく足元灯を使うと、部屋の電気をつけずに歩けます。
足元灯も、ケージの近くで光らせると、ケージを照らしてしまいます。ケージから離れた、人が歩く所だけを照らすように置きましょう。
📱 スマホで明るさを調整したい人
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🔌 コンセントに挿すだけで使いたい人
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人感センサーが人の動きを感じると、スマート電球が自動でつくセットです。明るさはスマホや声で調整できるので、夜中に起きた時だけ弱い明かりをつける、といった使い方ができます。ケージから離れた廊下などの照明に付けて、明るさは低めにしておきましょう。
\ 夜中に起きた時だけ、自動で明かりをつける /
おすすめ商品:Lyridz センサーライト 室内 足元灯
コンセントに挿すだけで使える、人感センサー付きの足元灯です。スマホでの設定がいらず、挿すだけで使えます。商品名に「300°回転可」とあり、ライトの向きを変えられるので、足元を照らす向きにして、ケージに光が当たらない場所に挿しましょう。
\ コンセントに挿すだけ。足元だけを照らせる /
電気を消したあとの夜中の回し車の音対策
部屋を暗くすると、ハムスターは回し車で走り始めることがよくあります。RSPCAによると、野生のハムスターは1日に最大5マイル(約8km)走ることがあるとされていて、夜によく走るのは自然なことです。
回し車の音で眠れない時は、静かに回るタイプに替える方法があります。RSPCAは、質がよく、ラット用のような大きい直径で、走る面にすき間のない作りの回し車を選ぶようにすすめています。
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大口径のベアリングを使った、静かに回るタイプの回し車です。走る面は平らで、直径は約17cmです。販売店の説明では、ドワーフハムスターやゴールデンハムスターなどに使えるとされています。体の大きい子が走る時に窮屈そうな時は、もっと直径の大きい回し車を選びましょう。RSPCAも、ラット用のような直径の大きい回し車をすすめています。
\ 回し車の音を抑えて、夜も静かに /
朝はカーテンを開けて昼と夜の区別をつける
夜を暗くするのと同じように、昼は明るくして、昼と夜の区別をつけてあげましょう。朝にカーテンを開けて、部屋に自然な明るさを入れます。日中に家を空ける時も、レースのカーテン越しなど、ケージに直射日光が当たらない形で明るさを入れておくと、昼と夜の区別がつきやすくなります。
ただし、ケージに直射日光が当たる場所は避けます。英国の王立獣医大学(RVC)の資料では、直射日光が当たるとケージの中がすぐに暑くなるとされています。
RSPCAによると、ハムスターは強い日光が苦手です。テレビやパソコン、掃除機など、超音波を出すものからも離して、静かな場所に置くのがよいとされています。
冬の夜の寒さ対策はエアコンやヒーターで
「電気を消すと、夜に部屋が寒くなるのでは」と心配な方もいるでしょう。部屋の照明は暖めるための道具ではないので、寒さ対策は部屋の照明ではなく、エアコンや、光の少ない保温電球などの小動物用ヒーターで行いましょう。
獣医師が監修した楽天ペット保険のコラムでは、ハムスターの適温は18〜24℃とされ、室温が5〜10℃まで下がると低体温症(疑似冬眠)になるおそれがあると説明されています。
夜に暖房を消すと、明け方にかけて部屋が冷えやすくなります。冬は温度計を置いて、室温が適温の18℃を下回るようなら、ヒーターを使いましょう。
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部屋の照明とは違い、暖めるための専用の電球です。赤外線でじんわり暖めます。メーカーの説明では、光はわずかしか出ないので、夜も睡眠を妨げにくいとされています。
電球は熱くなるので、ハムスターが直接触れない位置に取り付け、温度が上がりすぎないようにサーモスタット(温度を一定に保つ装置)と一緒に使いましょう。寒くなる前に準備しておくと安心です。
\ 光が少ない電球型ヒーターで、冬の夜も暖かく /
まとめ
ハムスターは夜に活動する動物なので、夜は部屋の電気を消して暗くして大丈夫です。
この記事のポイント
- ● 電気を消す時間を毎日そろえ、夜中にケージを照らさないようにしましょう
- ● 夜に様子を見たい時はペットカメラ、歩く時は足元灯が便利です
- ● 冬の夜は部屋が冷えやすいので、エアコンやヒーターで室温を保ちましょう
まずは今夜から、電気を消す時間を決めてみてください。
💡 迷ったら、記事の最初の「迷ったら」の欄から選んでください。
よくある質問
Q:ハムスターがいる部屋は、夜に真っ暗でも大丈夫ですか?
A:大丈夫です。ハムスターは夜に活動する動物なので、夜は暗いほうが自然です。毎晩だいたい同じ時間に電気を消して、朝まで暗くしておきましょう。
Q:ハムスターは暗闇でも見えていますか?
A:真っ暗な中では、よく見えていないと考えられています。ハムスターは目よりも、においや音、ひげを頼りに動いています。
Q:夜に電気をつけたり消したりしても大丈夫ですか?
A:暗い時間にケージに光が当たらないようにするのが基本です。夜中に明かりが必要な時は、ケージから離れた足元灯などを使い、部屋の電気を何度もつけたり消したりするのは避けましょう。様子を見る時は、ペットカメラが便利です。
Q:夜は何時間くらい暗くすればいいですか?
A:研究施設の飼育基準では、昼12時間、夜12時間の明暗の繰り返しで飼えるとされています。家庭では時刻よりも、暗い時間を毎日そろえることが大切です。
Q:冬の夜は、ライトをつけると暖かくなりますか?
A:部屋の照明は暖めるための道具ではないので、寒さ対策には向きません。エアコンや小動物用のヒーターを使い、室温が下がりすぎないようにしましょう。
Q:布をかけて暗くしても大丈夫ですか?
A:布をかけて暗くする方法もありますが、すき間なく覆うと空気がこもり、夏は中が暑くなることがあります。空気が通るすき間を残し、まずはケージの置き場所や光の当たり方を見直してみましょう。
- 出典:MSD Veterinary Manual「Providing a Home for a Hamster」(Natalie Antinoff, DVM)
- 出典:RSPCA「Hamster behaviour」
- 出典:RSPCA「Hamster environment」
- 出典:NC3Rs「Housing and husbandry: Hamster」
- 出典:The Ohio State University「What color is your night light? It may affect your mood」(2013年)
- 出典:Bedrosian, Weil, Nelson「Chronic dim light at night provokes reversible depression-like phenotype: possible role for TNF」Molecular Psychiatry(2013)
- 出典:PetMD「Are Hamsters Blind?」(Melissa Witherell, DVM)
- 出典:Nikbakht, Diamond「Conserved visual capacity of rats under red light」eLife(2021)
- 出典:Royal Veterinary College「Syrian Hamster Care Advice」
- 出典:楽天ペット保険「ハムスターの飼い方」(丸田香緒里 獣医師 監修)
- 出典:SwitchBot公式「スマートライティングセット」
- 出典:ヨドバシ.com「マルカン HD-40C 保温電球 40W カバー付」商品説明
- 出典:コジマ公式オンラインストア「サイレントホイール フラット17 クリアー」商品説明
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